いざ初台へ

船は水道を出立し、海道を超えたであろうか。沖合いまで辿り着いたもの、海流に行く手を阻まれそうである。

「是非に及ばず」、無心で櫓を漕ぐのみ。

 

 

地名の初台とは、日本で最初に東から昇る朝陽が見えることから、初台と名付けられたそうだ。

時の流れを経て、地形が変化して来たことを視野に入れると、その説も有力である。

 

 

過去には真実がある。その真実を知らされずして、諸説に頼ることにも浪漫がありそうだ。さもなければ、音楽家は楽譜の解釈をもとに、当時の時代背景を堪能できないであろう。

これは良し、これは未々…、日々確認が必要である。そして、師匠の適切な教えは忠実に守ること。海難を乗り切る手掛かりは、そこにある。

 

「いざ初台へ」

 

※補足1:第86回日本音楽コンクール

 


【余談】
読者の皆さんは、東京オペラシティの外観をご存じでしょうか。一度、建物から距離を置いて、ご覧になって下さい。

何かの形に見えた人は、iPhoneなど、Apple社製品のデザインに神秘を感じるはずです。

iPhoneユーザー様が東京オペラシティの外観をご覧になると、どことなく穏やかな気分になるかもしれません。