鹿さんが背負っているものは、ムートン(羊の毛皮)であろうか?
普段、筆者が被っている物がある。表側には羊の毛、裏を返した皮の表面には人間の姿が描かれている。シンプル、且つリバーシブルで大変便利な逸品とも言えよう。用途はこれに限らない。冬は座椅子に敷いたり、敷布団の上に敷いても暖かい。夏は床の上に敷き、寝てみると背中が蒸れないので快適。
この世に無駄な物は何ひとつ無い。表も裏も無駄無く使えるのだ。その一方で、人間の頭の中には捨てても捨てきれない程、無駄な物がある。それは目に見えない無形物であるからにして、尚更厄介な「意の代物」である。
こちらは羊の皮を被った眼鏡の鹿さん。「何だ、お前もか?」とお声掛けをしてみたのだが反応がない。それも良かろう。沈黙も生体防御反応のひとつである。無理をせずとも良い、病は気から…。
さて、冬に備え、被り物の予備が必要になったので、一着購入の上、店を後にすることとした。
読者の皆さんも一着いかがでしょうか…
「筆者が被っている物」