真夏の暑さでさえ、3日で慣れてしまう筆者。ところが今年はそうも行かない。
「外に出ないで下さい」・「命を大事にして下さい。」・「ご自愛下さい。」これらの言葉、猛暑日に的を射ていると思うのは筆者だけであろうか?
この炎天下、アスファルトの路上に立っているよりも火中の栗を拾っていた方がマシかもしれない。 火中に栗はあるだろうか? 拾った栗は本人が食べられるのだろうか? 栗が無いのに火を起こさなければならないことはあるのか? 前任者から回ってきたお鉢を手にしてみたら、やけに軽かった。鉢の中には無数の毬栗がある。すでに同時進行で火を起こして待機する者が居る。回ってきたお鉢は受け取ってから中身を確認するのではなく、お鉢の底まで覗いてから手に取るべきであろう。鉢の大きさで物事を判断してはならない。
さて、話しが変わって、今日のように暑い日が続くと冷やし中華が美味しい。読者の皆さんはそのように思わないだろうか? チエーン店は別として、店によっては冷やし中華の具材に個性がある。価格帯が同じでも具が一緒とは限らないのだ。
チャーシューかハム、金糸卵、キュウリの千切り、ワカメ、トマト、カイワレ、鳴門、紅生姜。少し値が張るとピータンやカニカマもどきが付いてくる。冷やし中華の具材とは、およそこのような類いであろう。 ある日、さっぱりした冷やし中華が食べたかったので、次のように注文をしてみた。
筆者:「冷やし中華! 麺柔らかめ、具はきゅうりとトマトだけ」(-.-)
店員:(○_○)!!
店員:「代わりにカニカマかピータンつけましょか?」
筆者:「いらない」
店員:「杏仁豆腐 サービスしますね。」
筆者:「いらない」
店員:(((^_^;)
あまりにも質素な冷やし中華。それでも美味しい。(^q^) これで良いのだ。
ところで暑い日に食べると美味しい冷やし中華。何故か御盆を過ぎると注文が少なくなる。 理由は判らないが、麺つゆに含まれた酢、そして暑さが一段落して来たこと。この2点に人間の身体が影響されているのかもしれない。酢は身体にムチを打つ作用を兼ねている。そこに謎を解く鍵があるかもしれない。 謎解きとは別にひとつ面白いことがある。今やエアコン環境が整った場所で生活をすることは当たり前の世の中になった。その勢か、冷やし中華の需要はエアコンの普及率に左右されてしまう。
「同じ川の流れは無い」
常に身の回りの環境は変化している。だから、そこに適応できる心のゆとりは必要である。「何かが変だ?」と鼻が利く利かないで命の明暗を分けることがあるかもしれない。
何も明暗が分かれるのは命だけとは限らない。皆さんの身近にも明暗を分ける何かが1つや2つはあるだろう。何も危惧して分かれる前から明暗の芽を摘み取る必要はない。その芽の行く末を見定めながら、並行して何故その芽が出たかを考えて行けば良いのだ。暗の芽だとしても恐れることは何も無い。何事にも明暗は付き物であり、明暗とは表裏一体である。ただそれだけのこと。皆さんも一杯の質素な冷やし中華を食べることで、何かを学ぶことがあるかもしれない。
「必要なものだけがあれば、それで良い」
【余談】
筆者の真似をする必要は無いと思う。もし真似をする読者様が居るとするならば、店員さんの冷めた視線に耐える度胸が自分にあるか、否かを確認した方がよろしい。それと心の準備は必要かもしれない。店員さんと冷やし中華、そして店内の室温の何れが、自分の身体に冷たく感じるであろう? さて、このような店内環境で、店員さんは何と言って料理を差し出してくれるであろうか?
店員:「冷やかな中華、お待たせしました。」(-.-)